御岳ひぐらし日記

フェリーグライドインストラクターの工藤が、カヤックのこと、ツーリングのこと、御岳渓谷の日々の出来事、奥多摩の観光情報などを綴ります。

カヌースラローム日本選手権大会

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今年の日本選手権は2016年ブラジルで開催されるオリンピックの日本代表選手候補を決めるとても大事な試合であり、例年にもまして代表候補となる有力な選手には緊張が強いられる大会となりました。

男子C1(シングルブレードで漕ぐカヌー)は世界のトップ10に入る実力を持ち、大会10連覇で日本では今や敵なしの羽田選手が実力通りの漕ぎで見事大会11連覇を果たしましたが、男子K1と女子K1は誰が勝つかわからないドキドキの展開でした。

男子K1はロンドンオリンピックで9位の成績を残した後、国際試合は引退してお坊さんになった矢澤一輝選手が、神がかったとしか言いようのない漕ぎで圧勝。

オリンピックを目指していた当時ほどは練習をしていないはずにもかかわらず、力みのない漕ぎで流れとケンカせずに滑るようにカヤックを走らせ、他を圧倒してしまいました。

2位は現役では頭一つ抜け出している実力者足立和也選手。

危なげのないスムースな漕ぎで日本代表を確実なものとしました。

3位はかつてNHK杯を7連覇した佐々木翼選手、4位は37歳中年の星、安藤太郎選手。

オリンピックを目指し御岳でまた海外で日夜練習に励んでいた吉田拓選手、金谷徹選手は残念ながら痛恨のミスで日本代表の座を射止めることが出来ませんでした。

緊張や力みがわずかながら漕ぎを狂わせてしまったのかもしれません。

女子K1は北京オリンピック4位、ロンドンでは残念ながら代表の座を逃してしまった竹下百合子選手が落ち着いた漕ぎで1位に。

竹下選手に勝るとも劣らない美しい漕ぎを披露した矢澤亜季選手は、残念ながらペナルティ1で2位に。

3位は荒城祐佳選手。いつもより力みが抜けた漕ぎで大舞台で遺憾なく実力を発揮しました。

竹下選手はキッコーマンに所属しており、会社を含め多くの方々の期待を背負って如何程のプレッシャーを感じていたことでしょう。

期待やプレッシャーを自分の力に変え見事に漕ぎ切ったあとの安堵した笑顔がとても印象的でした。

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2016年のオリンピックまでには、まずは日本がオリンピックに出場出来る枠を獲得しなくてはなりません。

そして誰が日本代表の座を勝ち取るか、今年のスラローム界は熱い1年になることでしょう。

 

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