御岳ひぐらし日記

フェリーグライドインストラクターの工藤が、カヤックのこと、ツーリングのこと、御岳渓谷の日々の出来事、奥多摩の観光情報などを綴ります。

カヤックの形について


カヤックはその用途に応じてそれぞれ特徴的な形をしています。今回はカヤックの形の違いによる動き方の違いについて説明します。

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①シーカヤックの形状

ひとり乗りでも5メーター以上の長さがあり、船底は比較的平で広く中心に筋(キール)があります。

カヤックの前後は尖っていて水を切り裂くような形をしています。

長さは長距離を高速で移動するため、平らで広い船底は安定感を出すため、中心のキールは直進性を出すためにあります。

②プレイボート(リバーカヤック)の形状

2メートルに満たない短さ、船底は平らで広く、キールはありません。

カヤックの前後は水の中に切れ込んで入りやすい形になっています。
短さゆえ真直ぐ速く進むのは苦手ですが、平らな船底と相まって回転性はとても高いです。

平で広い船底で安定性は比較的高く、前後(バウとスターン)の形状その他すべての形状はウェーブやストッパーでのトリッキーなムーブメントがしやすいように設計されています。

③スラローム競技艇など長めのリバーカヤックの形状

3~3.5メートル程度の長さ、船底は平らですが多少丸みを帯びています。プレイボートと比較すると横幅は多少狭いです。

直進性は比較的高く惰性を使って楽に漕げます。回転性はかなりありますが、プレイボートと比較すると曲がりにくいです。

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ロッカーについて

次にカヤックを傾けた時のロッカー(両サイドに出来る尖がり)について説明します。

カヤックを傾けると写真の図のように、サイドに尖った部分が出来るため、水の抵抗でカヤックが横に振れ難くなります。

シーカヤックがキールの影響で真直ぐ進むのと基本的には同じです。

一度傾いた方に曲がりながら進むと、傾いた側を少しぐらい強く漕いでも反対側に切り返すことが出来なくなります。

曲がる方の反対側の前方に水の流れが当たることも切り返しをし辛くする原因になります。

この傾けによって円を描くようにカヤックを進める方法はわざとやればとても有効な技になりますが、初心者は真直ぐ漕ぎたいのに無意識のうちにカヤックが傾いて曲がりだしたら止まらないっていうことになってしまうのです。

長いカヤックほど尖がりの出来る部分が長く、また両サイドが切り立った形をしたカヤックほど尖がりがはっきり出来るので、この性質が強く出ます。

カヤックの形状によって乗り味はさまざまです。自分のイメージに合ったカヤックを選ぶとパドリングライフがより楽しくなると思います。


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