早春の吉野梅郷をのんびり散策
吉野梅郷は関東近県で最も有名な梅の名所のひとつでしたが、プラムボックスウイルスの感染により2014年に梅の公園の梅林はすべて伐採されてしまいました。梅の再生には長い期間がかかり青梅の観光にも大きな影響が出ています。
普段は車でさっと通過してしまう吉野梅郷ですが、春の陽気に誘われて久しぶりにゆっくりと歩いてみました。
吉川英治記念館の前の無料駐車場に車を停めて、まずは愛宕神社に向かいます。鳥居を潜って急な階段を登りきると社殿が現れます。
現在の本殿は昭和11年に建立されたもののようですが、創建は元慶年中(877年~885年)と大変由緒正しい神社です。
本殿の左脇の山道を進みます。この道は山腹を巻きながら即清寺方面に向かいます。
ちょっと景色が開けたところで多摩川にかかる奥多摩橋の美しい赤いアーチが目を楽しませてくれます。
更に歩を進めると竹林が眼前に現れます。早春の竹林の中木漏れ日を浴びながら暫く歩きます。
即清寺、吉野園地の標識が見えたら即清寺方面に進みます。
石碑と第39番、高知県延円光寺などと書かれた木札があちらこちらに立っています。
何だろうと思いながら山を下るとやがて即清寺の本堂が見えてきました。
本堂の脇に即清寺の四国八十八ヶ所霊場開設の由来について書かれた看板を見つけて納得。
この石碑を八十八ヶ所お参りすれば四国八十八ヶ所霊場を巡礼したのと同じご利益があるかもしれませんね。
ということで、改めて石碑を順番に巡ります。
ちょっと歩いて気が付いたのですが、このミニ巡礼の旅、結構な山登りです。ヒールのある靴ではちょっとキツイかもしれませんね。
私は第41番、愛媛県龍光寺さんの優しいお顔の石仏がお気に入りでした。
最後の88番に辿り着くころには気がついたら尾根のかなり上まで登っています。
そこから更にもうひと踏ん張り登ると深い森の中に結構大きな社殿が見えてきます。
愛宕神社の奥ノ院です。
山奥の清々しい空気の中お参りすれば、心も洗われますね。
ここからあとひと踏ん張り更に山道を歩くと三室山(649m)の頂上に辿り着きます。
麓から400mぐらい登ってきたので散歩というよりはちょっとした登山ですね。
この先、梅ノ木峠経由で日の出山、御岳山方面に足を伸ばすことも出来ますが、今回は梅の公園方面に向かいました。
尾根伝いに歩きやすい山道が続きます。
途中でマウンテンバイクが追い越して行きました。このあたりの山道はダウンヒルするマウンテンバイクが時々通過するので後ろ方面もちょっと気を付けて歩きましょう。
三室山の頂上からどのぐらい歩いたでしょうか。目の前にゴルフ場らしきものが見えてきました。
2011年の閉鎖された梅郷ゴルフ場です。9ホールのショートコースの小さなゴルフ場。
こんなところにゴルフ場があったなんて初めて知りました。
廃墟と思いきや、ゴルフのプライベートレッスンを行っているみたいですね。
ゴルフ場脇から舗装路が。200mも歩くと梅の公園の到着です。
梅が伐採された公園は今どんな風になっていたか気になっていたのですが、ご覧の通りです。
2月中旬ということでツツジもまだ花を付けていないので、何もないはげ山状態でちょっと淋しいですね。
元の梅林に戻るにはまだ数十年の歳月が必要のようです。
吉野街道に出て、駐車場まで歩いて戻ります。
途中、いつも車で通る時にちょっと気になっていた奥まったところにある蕎麦屋「梅の内」さんに寄ってみました。
残念ながら営業していませんでしたが店構えがとてもいい雰囲気でした。
吉野街道沿いの道もゆっくりと歩いてみると面白そうなお店が結構ありますね。また機会を見つけて梅郷散歩してみようと思います。
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