奥多摩にもロープウェイがありました

奥多摩湖に掛かる深山橋の程近くにロープウェイの鉄塔とケーブルがあります。よく注意して見ないとちょっと気付かないかもしれませんね。

このロープウェイ、１９６２年～１９６６年の間、奥多摩湖の対岸に渡る登山客を運ぶために運航していたとのこと。運行開始の後、対岸に車で渡れる橋が出来てしまい僅か５年の営業の後に運行休止、そのまま廃止の憂き目にあったちょっと可哀相なロープウェイなのです。

現在は時折廃墟マニアが訪れる隠れた観光・心霊スポットになっているようです。

写真は三頭山口の駅舎です。奥多摩周遊道路の入り口の駐車場正面の階段を登ると直ぐのところにあります。なお、対岸の川野駅は現在立ち入り禁止となっていますのでご注意下さい。

入り口の木の扉の中に入ると５０年の歳月を感じさせる朽ち果てた建物の内部が。

対岸へ渡るはずだったロープウェイが運行再開を待ちわびて今もプラットフォームに。

竣工昭和３６年１０月。同世代生まれの廃墟で物思いにふけってしまいました。