多摩川御岳渓谷の水位と奥多摩湖の貯水率(7/3更新)
今日から7月ですね。7月にも関わらず今日も仕事がなかったので、午前中はクラブハウスの前のスタートの瀬で少しゲート練習をしました。
スタートの瀬の流れはこんな感じです。梅雨に入り雨が降る日が多いですが、奥多摩は比較的大雨が降ることが少ないようです。静岡、東京都内、千葉あたりでかなりまとまった雨が降った日も、そこまで大雨は降っていませんので、多摩川御岳渓谷の水位は安定しています。川が初めてのカヤック初級者にはちょっと厳しいかもしれませんが、ロールが出来るパドラーなら楽しい水量でしょう。多摩川の水位の目安となる調布橋(10kmぐらい下流の水位観測所)の水位は-2.71m前後です。
7月1日の夜に調布橋水位が-2.65mまで上がり、その後その水位を保っています。7月3日午前6時現在-2.66m。雨は降っていませんので、小河内ダムからの放流量を増やしていますね。
但し、御岳渓谷付近の多摩川は、とろ場がなくずっと流が続きます。ロールやセルフレスキューが完璧に出来ない初心者パドラーは1人で漕がないようご注意下さい。
今日の奥多摩湖(小河内ダム)の写真です。冬の間は貯水率が65%まで減っていたのが嘘のように、満々と水を蓄えています。
7月1日、午後2時の数値です。貯水率は89.1%と平年よりもかなり多めです。大きな台風が来るとドバっと放流しそうですね。放流量は毎秒10.5トン。最近の放流量が少ない日は毎秒4トン程度でしたので、少し多めに水を出して貯水率を減らしたいのかもしれません。
多摩川の水位は上流部での降雨の影響ももちろんありますが、小河内ダムがどのぐらい放流するかでほぼ決まります。発電放流(発電用の取水口から水を取水しての放流)は毎秒21トンが限界で、それ以上の放流は出来ません。貯水率が約85%を超えると、一気に水を流せる余水吐きのゲートからの放流が可能になります。現在の貯水率は89.1%ですので、大きな台風が接近すると事前に100トンとか200トンとか放流することも物理的には可能です。ダムが大量放流を行う場合は事前に警報が出されます。
多摩川は水道専用の小河内ダム(出来れば水を沢山貯めておきたい)により管理されているので、他の川と比べて急激な水位の変化が起こりづらい傾向になります。有効貯水量が1億8540万㎥とかなりの量の水を蓄えられるので、かなりの降雨量があっても急な放流はあまりしません。隣の埼玉の荒川に比べると明らかに水位は安定しています。梅雨時の天気読めませんが、当面はこのぐらいの水量が続くのではと思います。
白丸湖は梅雨から台風の季節が終わるまでの間、毎年白丸ダムでの調整により水位をある程度下げているようです。今年も水位は既に下がっていますで、上流部は浅くて急流になっていて漕ぎ上れなくなりました。静水域と緩やかな流れでは楽しくカヤックが漕げます。
梅雨時は白丸湖も多摩川も湿度が高い雨や曇りの日は川霧が発生してとても幻想的な風景の中でカヤックを楽しめます。漕げばどのみち濡れてしまうリバーカヤックですので、小雨ぐらいの日を狙って是非漕ぎましょう。
白丸湖カヤック体験はこの季節は小雨ぐらいの時はもちろん実施します。霧に包まれた白丸湖で皆様のご来流を楽しみにお待ちしています。
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