小河内ダム
奥多摩観光といえば何といっても小河内ダムと奥多摩湖でしょう。
今や定番の観光地となっていますが、そもそも小河内ダムと奥多摩湖は何の目的で作られたのでしょうか。少し歴史を紐解いてみましょう。
小河内ダムが」最初に計画されたのは大正15年。
当時の東京市会が将来の水道需要増を予想して調査を開始、昭和7年に東京市会で小河内ダム築造計画が決定されました。
しかしその後、神奈川県との水利権調整に手間取り、着工は昭和13年、戦時中は工事が一時中断し、戦後の昭和23年に再開。
着工から約20年後の昭和32年に完成という長きに渡る大事業だったのです。
堤高は149メートル、貯水要領1億8900万トン、当時としては日本最大級、世界でも指折りの大きな水道用ダムだったのです。
長きに渡る過酷な工事で87名の尊い命が失われました。
また、ダムの底には移転を余儀なくされた945世帯家族の住居が静かに眠っています。
過去の多くの人々の犠牲と努力の結果今私たちは安心して東京の水を飲むことが出来るのですね。
移転を余儀なくされた小河内村の住人のその後の紆余曲折の人生を石川達三が「日陰の村」という小説で描いています。
完成当時は東京の主な水がめであった奥多摩湖も現在では利根川水系と荒川水系のその役割の大半を譲り、東京の約2割の水を担う役割を果たしているとのこと。
大東京はそれだけの多くの水需要があるのです。
小河内ダムと東京の水のことをもっと知りたければ、湖畔にある「水と緑のふれあい館」を訪問して下さい。
受付の綺麗なお嬢さん達が親切に迎えてくれます。
【入館料】 無料
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