多摩川源流部から河口へ
4月22日、23日の二日間、別々の取材で多摩川の源流に近い丹波川のクリークと、丸子橋から河口付近までを取材のサポートで漕いで来ました。
両日とも天気に恵まれて楽しく漕ぐことが出来ました。
取材内容はさておいて、まずは丹波川。御岳からは1時間足らずの距離にも関わらず丹波川を下るのは初めてでした。
アプローチは橋の上から機材を吊り下げて降ろして、ロープを掴みながら崖を降ります。
ちょっと危険な香りがしてワクワクしてしまいました。川自体は水量が少なかったせいか取材を行った場所は比較的フレンドリーな感じのドロップで、ここならZENでも安全に楽しく下れるエリアだと思いました。
当日のサポートはSUPの滝落ちシーン撮影のためのカメラマンや機材の運搬をダッキーで行うのが仕事であったため、実際に滝落ちはしませんでしたが。
晴天に恵まれ、新緑が薫る空気、冷たい清流の水飛沫、贅沢は時間を満喫しました。
で翌日は丸子橋から大森ふるさとの浜辺公園まで。
朝11時に丸子橋下の河原から出発。この日は5月に行うカヌーでの川下りの撮影の下見でした。
下見ということで気楽に楽しく下ろうとスラローム艇を選択しました。
漕ぎ始めの第一印象は、普段漕ぐ御岳あたりとは全く別の川。
水は生暖かく、如何にも栄養豊富っていう感じで、顔に掛かる飛沫はちょっとしょっぱく、最初は顔に飛沫がかかるのにちょっと躊躇してしまいました。
でも、慣れてしまえば河口部の川もなかなか面白かったです。
まずは何といっても生き物の活発な動き。
我々を最初に驚かせたのは亀。とても亀とは思えないほど素早く動く褐色のやつが、岸辺のあちこちで蠢いていました。
ネットで調べたらミシシッピーアカミミガメという外来種らしいです。さすが外国の亀は動きが違う。
そして、カヤックの前を飛び交う魚たち。カヤックやパドルに体当たりしてくるやつもいるぐらいの活発さで、上流部にはない生命の息吹きを感じさせてくれます。
河口付近の砂地は江戸前シジミが大繁殖していますし、橋脚には牡蠣を始めさまざまな種類の貝がびっしりと張り付いています。
川から見える都会の建物群、下からの鉄橋の眺め、モノレール、飛行機、ボートなど様々な乗り物が行きかうのを川の上から眺められるのは、いつも御岳で漕いでいる自分にとってはとても新鮮に感じました。
川岸に点在するホームレスの方々の結構立派な家々、先日の中学生殺人事件の現場には多くの花束が手向けられていました。
川面から世間を眺めるといろいろ考えさせられることもありました。
漕ぎ始めてから3時間半でゴールの浜辺公園に着きました。
思った以上に海風が強く、河口近辺はなかなかカヤックが前に進みませんでした。
ちょっと疲れましたけれども貴重で楽しい経験でした。
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