日本の川たまがわ
この本、子供のために描かれた絵本なのですが、川好きの大人が読んでもとても楽しい本です。
多摩川で漕がれる方はお手元に是非1冊どうぞ。
まずは作者村松昭さんの紹介から。
鳥瞰絵図作家という肩書で紹介されていますが、1970年ごろより独学で山や川の鳥瞰絵図を描いているこの世界での第一人者。
私も以前、奥多摩水と緑のふれあい館で村松さんの多摩川散策絵図を見て、なんて素敵で楽しい川地図なんだろうって思った記憶がありますが、最近入手して夜な夜なお酒の友に眺めています。
で、この絵本はその詳細版。子供が楽しく読めるように物語風になっていますが、特に私の興味を引いたのは川にまつわる建物群。
ダムや橋や導水管。川に関係することが丁寧に細かく盛り込まれています。
ちなみに導水管って知っていますが?小河内ダムで取水された水が山の中を通って氷川の発電所に。白丸湖のすぐ上に放水口がありますね。
白丸ダムで取水された水はまた山の中を通って、今度は御岳渓谷上流の御岳第三発電所へ。放水口から多摩川本流に再び合流しています。
小作や羽村の取水堰で取られた水は多摩湖・狭山湖に導水管を通して送られて、浄水場を介して水道水になっています。
こんなことまでこの本はしっかりと書かれている本格的な多摩川解説書でもあるのです。
山の奥、森の一滴の水から始まって、沢がやがて川になり、渓谷を流れる川が街中を流れる川に変わり、やがて大河となって海に注ぐまでが丁寧に優しいタッチの絵で綴られていて、見ているだけで多摩川138キロの全行程をダウンリバーした気分になってしまいます。
実際に下りたくもなりますし、イン、アウトの場所などダウンリバーツーリングの参考にももちろんなります。
こんな素敵な絵本が1400円(税別) 出版社は偕成社です。
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