サバイバルボディ

スコット・カーニー著　白水社

ジャーナリストで人類学者のスコット・カーニーが、アイスマンとして有名になったオランダ人ヴィム・ホフへの４年間の取材とそれにまつわる様々な出来事を綴ったリアルな物語です。

Ｒ１というヨーグルト飲料のＣＭで日本でも有名になったヴィム・ホフという人。雪山を上半身裸で登ったり、氷のように冷たい湖に潜ったり、寒さに身をさらすことにより本来人間の体内に備わっているメカニズムを呼び起こすそうです。

著者は懐疑的な視点は持ちつつも、ヴィム・ホフのトレーニングプログラムを身を持って体験し、身体が覚醒されていきます。

その他にも人間の能力の限界を極めようとする様々なトピックスにも焦点を当てておりとても興味深い本です。

激しい流れにも果敢に挑戦して厳冬期でも水と戯れるパドラーにはとても興味深い本だと思いますよ。

風邪を拗らせて１週間だらだらと炬燵の中で過ごしていた私もこの本に影響を受けました。冷水シャワーを浴びた後白丸湖で静水トレーニングに励んだら風邪なんて何処かへ行ってしまいました。