60代からのリバーカヤック ⑤カヤックと装備の購入について
急速な円安、コロナ禍やウクライナ戦争による物流費の大幅な高騰、様々な影響によって近年海外から輸入するカヤックやカヤック関連の装備が大幅に値上がりしています。お金に余裕がある人ならあまり気にならないかもしれませんが、なるべくリーズナブルな価格で良いものを手に入れたいですね。
無駄な買い物はしないように、自身がどんな川をダウンリバーしたいかのイメージがある程度固まって、リバーカヤックを続けようと決心した段階で購入を検討するのが良いと思います。
地元にカヌー協会やカヌー同好会があって入会できる場合は、運が良ければ先輩から中古のカヤックや装備を譲ってもらえることもあるでしょう。カヤックスクールに入ればスクールの生徒さんの間で中古カヤックのやり取りがあるかもしれませんし、カヤックスクールで保有する中古のカヤックを安く譲ってもらえることがあるかもしれません。中古カヤックを譲り受けることは出来なくても、カヤックや装備に関するいろいろな情報を入手出来るでしょう。
今はネットで気軽に情報を入手出来て、かつ、ネットでなでも購入できます。しかし、ネットには出てこない情報も沢山ありますし、知識が十分なければネットの情報を見ても正しい選択が出来ません。
最終的にネットで注文して購入するとしても、事前にリアルな生の声の情報を沢山入手して、リバーカヤックに関する知識を増やしてから購入を検討することをお勧め致します。
ホワイトウォーターをダウンリバーするために必須のものを列挙して、各々簡単に説明致します。
①カヤック
カヤックの種類について以前のブログでご説明しましたが、自分のダウンリバースタイルに合ったリバーカヤックを選択します。ホワイトウォーター用のダウンリバーカヤックはクォリティーの高いカヤックは30万円前後します。慎重に選んでください。
➁パドル
パドルも漕ぐカヤックによって異なります。価格も高価なカーボンパドルから比較的リーズナブルなグラスファイバーパドルまで様々です。ブレードの角度も様々あります。購入にあたってはベテランパドラーのアドバイスを受けてじっくり検討することをお勧めします。
フェリーグライドのブログでパドルについて詳しく説明しています。ご参考まで。
③ライフジャケット
浮力が6kg以上あるライフジャケットを選んでください。湖のみで漕がれる方も漕ぐ際は必ず装着して下さい。のんびり湖で漕ぐなら10000円以下のライフジャケットで十分です。ホワイトウォーターでもみくちゃにされたい方はより浮力があるハイクォリティなライフジャケットを選択しましょう。ライフジャケットは激流では命に係わる装備ですから。
④ヘルメット
静水のみで漕ぐ場合はヘルメットの装着は必要ありませんが、流れの中で漕ぐ場合は必ず装着しましょう。転覆した際に水中に岩があると頭を打ちます。激流で頭を打つと結構衝撃を受けます。ヘルメットをかぶっていなかったらどうなっただろうかと思うことがあります。市販のヘルメットならどれでもクォリティーには問題ありません。カッコいいお洒落なヘルメットを選びましょう。
⑤スプレースカート
カヤックのコーミングと身体を密着させて、カヤックに水が入らなようにする装備です。パックラフト、ダッキー、安定感のあるレクリエーショナルカヤックは装着しません。
⑥シューズ
リバーカヤック専用のシューズもありますし、マリンシューズを代用することも可能です。
⑦ウエア
様々なウエアがあります。
夏の暑い時期ならラッシュガードに短パンで漕ぐことも可能ですが、沈して泳ぐと岩に当たって怪我をする可能性もありますので、川で漕ぐのであればウエットスーツを着用することをお勧め致します。真冬に漕ぐのであればドライスーツ(手首や首の部分にラテックスゴムが付いていて水が全く入らないウエア)があった方が良いでしょう。水温が10度以下の川で泳ぐのは心臓に良くありません。
カヤック用のウエアも様々なものがありますが、リバーカヤックはマイナースポーツなのでウエアの価格設定も高めです。サーフィン用等他のスポーツでも同じようなウエアがありますので、夏用のウエアは安めのものを見つけて着ても大丈夫でしょう。冬のウエアはしっかりとしたものを選んで下さい。低体温症はとても危険なので、冬はしっかり寒さ対策をしましょう。
リバーカヤックはもともとマイナースポーツですが、近年パドラーの数は減少傾向にあります。リバーカヤックを店頭に展示するショップも残念ながら現在あまりありませんので、様々なリバーカヤックを現物を見て比較しながら購入を検討することが難しいですね。リバーカヤックを扱っているショップでも、カタログの商品を輸入代理店に注文するケースが多いです。各々のショップが売れると思った商品の在庫を持つこともありますが、その年に売れないで型落ちすると商品価値が減ってしまうので、多くの在庫は持たない傾向にあります。(ショップ自らが輸入代理店となって輸入するケースもあります)
海外からカヤック及び装備を輸入する輸入代理店は、翌シーズン前の冬にショップから先行注文を受付けた分と輸入代理店が在庫として持つ分を発注しますが、市場自体が大きくないのであまり余分な在庫は持たない傾向にあります。人気のカヤックはシーズン途中でその年の在庫がなくなって購入出来なくなってしまいます。今人気のjackson Antix2.0 は輸入代理店の在庫が完売です。各々のショップにあたっても在庫があるお店はなかなか見つからないでしょう。
自分で購入したいカヤックが決まっている方は、11月ぐらいまでにカヌーショップで先行予約することをお勧めします。
最後に、中古のカヤックの探し方についてアドバイスさせて頂きます。
関東では埼玉の大宮にあるカヌーショップ「ぱどる」で中古カヤックの販売を行っています。その他全国にもいくつか中古カヤックを扱っているショップがありますのでネットで検索してみてください。
Facebookにも「中古カヤック&ギアの部屋」というグループがあります。プライベートグループですがメンバー数4207人の大きなグループで頻繁に中古カヤックの売買情報が出ています。
フェリーグライドはJackson kayak等の輸入代理店をしている(株)スター商事の商品を取り扱っておりますが、フェリーグライドのスクールの生徒さん以外には販売を行っておりません。従いまして、カヤックや装備についてのお問い合わせは承っておりませんのでご了承下さい。
フェリーグライドのカヤック体験・スクール
カヤック体験は、初めての方でも安心の湖での初心者向けカヤック体験です。
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