御岳ひぐらし日記

フェリーグライドインストラクターの工藤が、カヤックのこと、ツーリングのこと、御岳渓谷の日々の出来事、奥多摩の観光情報などを綴ります。

酷暑の御岳渓谷、涼を求めて河鹿園へ

まだ6月だというのに茹だるような暑さの今日この頃。涼し気な絵でも見て、涼しい気分を味わおうと河鹿園を訪れました。フェリーグライドのブログでもたびたび紹介させていただいている旅館建物室礼美術館「河鹿園」。大正時代から続いた割烹旅館が閉館後、建物と所蔵している書画を展示する私設美術館に生まれ変わりました。

風光明媚な御岳渓谷に面し、大正の豊かな時代に作られた贅沢な和の旅館は、建物だけ見てもなかなか風情があります。

部屋の窓からは御岳の山々が臨め、窓から見下ろせば御岳渓谷の急流が爽やかな水音を奏でています。いかにも涼し気な風景ですが、残念ながら部屋はそこそこ暑かったです。館主の話によると、昔はいまよりも全然涼しかったようで、夜は窓を閉めないと寒いぐらいだったとか。

涼を誘うように、ある部屋にはうちわのコレクションが展示されていました。

大広間に飾られていた長物の絵巻。ほのぼのとした涼し気な絵柄でした。

私は日本画についての知識が全くありませんが、応挙、雪村、玉堂など、錚々たる日本画家の作品が展示されていました。静かに絵画を楽しむゆとりは大事ですね。久しぶりに心が洗われました。

2階の1室には所狭しと瀬戸物が並べられていました。割烹旅館を営んでいたころは季節に合わせて毎月お椀やお皿を替えていたとのことです。建物の修繕費に当てるため、販売しているそうです。

旅館時代の所蔵物を販売しているところで、涼し気な扇子を見つけました。割烹旅館がまだ流行っていたころ、お得意さんに配った京扇子が見つかったとのこと。ひとつ購入して家に涼を持ち帰りました。

その他、蕪村の妖怪絵巻など面白い展示物もありました。空いているときは館主自ら絵のことや昔の御岳の話ことなどいろいろ解説してくれます。

夏季館蔵展

6月15日(水)~8月21日(日)

開館11時 入館 15時まで 閉館 16時

休館日 月曜日・火曜日 7月18日(月)は開館

入館料 一般800円 学生400円

問合せ電話番号 090-5342-9223

場所はJR御嶽駅改札を出て、徒歩30秒です。

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