御岳ひぐらし日記

フェリーグライドインストラクターの工藤が、カヤックのこと、ツーリングのこと、御岳渓谷の日々の出来事、奥多摩の観光情報などを綴ります。

奥多摩湖(小河内ダム)の貯水率(2022/6/27)

今日、久しぶりに仕事がなかったので奥多摩湖方面をドライブして来ました。

昨年の晩秋から今年の春にかけて雨があまり降らなかった影響か、4月21日の奥多摩湖の貯水率は71.3%と例年より少なく、湖岸の土がむき出しになっているのが結構目立ちました。その後の梅雨の雨で水位も少し上がり、今日チェックしたところ貯水率は84.5%になっていました。

あともう少し貯水率が上がると大雨の時にダムの水位を一気に下げることが出来る余水吐きゲートの高さに水位が達します。

ここ数日やけに多摩川の流量が落ちたなと思っていたら、小河内ダムからの放流量を毎秒4㎥に落としていました。関東地方は今日梅雨明けということで、夏の渇水対策で水をなるべく放流したくないのでしょうか?今年の電力不足を少しでも補う目的でビーク時の発電用の水を貯めておきたいのでしょうか。この時期にしてはやけに放流量が少なかったです。

小河内ダムは東京都水道局のダムで利水が第一目的のダムのため、夏期も貯水率が高い傾向にあります。ですので、大型の台風が来るとギリギリのタイミングで大放流を行うことが結構あります。

小河内ダム周辺の年間降雨量(過去30年平均)も8月が281mm、9月が271mmと梅雨時の6月の平均156mmよりも多くの雨が降ります。近年、夏場は台風が到来しなくても頻繁にゲリラ豪雨もあり夏の降雨量も増加傾向です。

大雨が降ってどのみち放流するのであれば、6月までのタイミングでもう少し多めに放流しておいた方が、大雨時に治水対策でダムに水を貯めて下流の増水を防ぐ役割を果たせるのではと素人は考えてしまいます。

小河内ダムの発電放流の上限は21㎥/秒なのでそれ以上の水を放流する場合は、本来発電に使える水を余水吐きから無駄に流してしまうことになります。大増水時に水を無駄に流すのであれば、夏の大雨の備えて予め水を流した分を発電に利用した方が有効な水の利用になるのではないでしょうか。

とはいえ近年気候が極端化する傾向が顕著で雨が降らない年は極端に雨が少ないこともあり、ダム担当者も利水、発電、治水の割合を考えながらの対応が大変だと思います。

今日現在の天気予報によると7月4日ぐらいまでは晴れマークが続いていて纏まった雨は期待できそうもありません。多摩川の流量は少な目の日が暫く続きそうです。ビギナーのパドラーには安心の水量ですが、ラフティングにはちょっとさびしい水量です。

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