カヤック上達のための自然の法則講座③
私がスラロームレースを始めたころは、水しぶきを立てて激しく漕げば速く漕げると思ったのか、ただただ水と格闘していた感じでした。
当然、速く漕ぐことも出来なかったし、バランスを崩して沈ばっかりしていました。
ある時、どういう原理でカヤックが動くのか一度ちゃんと考えてみようと思い、机の上で冷静になって考えてみたら、当たり前のことですが、前方に刺したパドルのブレードがしっかり水を掴むとブレードを基点としてカヤックと身体が引き寄せられるように前に進むのだと理解できました。
作用・反作用の法則
パドルのブレードを後方に引く力でカヤックが前に進む。
物に力を加えると、反対の方向に力が働く。
そう、これはまさに作用・反作用の法則というやつだったのですね。
ブレードは水をしっかり捉えること
そして水を押すことによる反作用でカヤックを前に進むのですから、パドルのブレードは水をしっかりと捉えていないといけないのです。
ブレードは机をしっかりと掴んでいる手と同じです。
ブレードがしっかりと水を捉えると、水はあたかも机を掴むように大きな抵抗を生むのです。
カヤックを教えるようになってから、どうすれば気持ちよくスーッと漕げる方法を生徒さんに実感してもらえるかなって色々悩んだ結果、ちょっと面倒くさいですけれども自然の法則を理解した上で漕ぐのがよいのでは、と最近つくづく思っています。
カヤックは好奇心旺盛な子供達に物理とか科学とかの楽しさを教えるいいツールにもなるのではないかとも思いますね。水の上の実験室のようなものですから。
自然の法則についてまだまだ続きます。次はベクトル(合力)について。
フェリーグライドのカヤック体験・スクール
カヤック体験は、初めての方でも安心の湖での初心者向けカヤック体験です。
カヤックを「もっと上手に漕げるようになりたい」方にお勧めの、カヤックスクール。
流れのある川を安全に漕げる様になるためのダウンリバーコース。
スラローム技術を習得するための初級スラロームコースがあります。