カヤックを傾ける(リーン)①
リバーカヤックの醍醐味は流れの中での機敏な動き。
行きたいところへ自由自在行くために様々なテクニックを使います。
パドルを使うテクニックが半分とすると、残りの半分はカヤックの傾けを使ったテクニックです。
カヤックの傾けには、前傾、後傾と左右の傾けがありますが、ここでは一般にカヌー・カヤック用語でリーンと呼ぶ左右の傾けについて説明します。
私がカヤックを始めた頃、上手な人達がカヤックを大きく傾けて激流を下るのを見て、カッコいいなと思ってやたらと大きく傾けてバランスを崩してしょっちゅうひっくり返っていました。
今になっては馬鹿なことをやっていたなと思いますが、リーンの仕方なんて知らなかったのだから仕方ありませんね。
カヤックを早く上達したかったら正しい姿勢で漕ぐとともにリーンを正確にコントロールすることがとても大事だと思います。
これから説明することは、いろいろな人のアドバイスを受けた結果最終的に私が一番分かりやすいなと思ったリーンの仕方と練習方法です。
身体のどこの部分に意識を集中すると細かくリーンのコントロールが出来るか、人それぞれ違いがあるのでこの方法が絶対ベストとは言いません。
あくまでも参考程度にどうぞ。
▼目次
①姿勢
まず、正しいカヤックの乗艇姿勢を作ります。骨盤を立てて、両膝の内側でカヤックの上部を押さえてちょっと前傾を大き目にします。
両方の膝でカヤックを押さえるとカヤックがどちらにも傾いていないフラットな状態を作れます。
②リーンの練習方法(ゆっくり傾ける)
ここから、カヤックを左に傾けましょう。
右の膝の方を左の膝よりも少し強めにカヤックに押し付けながら右の腹斜筋(わき腹あたりの筋肉群)を縮めるよう意識してみましょう。
出来ればゆっくりと5秒ぐらいかけて傾けて行きます。
重い頭はカヤックと身体を合わせた物体の重心(重力の中心)の真上に居続けて下さい。
頭の重みで傾けると反動を付けなければ戻せなくなってしまい細かいコントロールが出来ません。
傾けたら状態で10秒ぐらいそのままキープ、5秒間かけてゆっくり戻す。反対も同様に行います。
カヤックを漕ぐ時は大概、傾けた側を次に漕ぐケースが多いので、傾けながらこれからフォワードストロークを漕ぐぞっていう姿勢を作ると実践的な練習になるでしょう。
リーン(ゆっくり)
普段あまり使っていないわき腹の筋肉を細かく調整して行うため、筋肉に神経を行きわたらせるのに暫く時間がかかりますが繰り返し練習すると全くピクピクグラグラせずにゆっくり傾けてピタッと止めて、またゆっくり戻すという動作が出来るようになります。
②リーンの練習(クィック)
慣れてきたらクィックに傾けてピタッと止める練習もやってみましょう。
リーン(クィック)
この練習をするときは、頭がカヤックの中心から動かないことが大事です。
その為腰からわき腹近辺の柔軟性はある程度必要になります。
身体がとても固い人は身体の傾けに頭が付いてきてしまうので、バランスを崩しやすいのです。
陸上で柔軟性を高めるトレーニングも一緒に行うと良いでしょう。
リーンはとても重要なので次回もリーンです。
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