ダウンリバー②(水の流れ方)
真っすぐ流れている川を上流から下流に向かって真っすぐに漕ぐだけならダウンリバーは簡単です。
でもそれだけじゃあまり面白くありませんね。
回転性の優れたリバーカヤックは複雑にカーブしている流れを漕いだり、岩と岩の間をすり抜けたりして漕いでこそその能力を遺憾なく発揮できます。
▼目次
①水の流れ方
川の水は自然の法則の通りに流れますのでちょっと物理の勉強です。
水も高い所から低い所へ流れます。
高さが一緒ならその場から四方へ広がるのでしょうが、低い方を見つけると低い方に向かって流れ始めます。
流れ始めた水は真直ぐに進もうとしますが、前方に障害物があると障害物に激突します。
激しくぶつかった水は障害物の前方にクッションウェーブ(ピローウェーブ)を作ります。
水の粘り気(粘性)の影響でしょう。
後から流れてくる水がピローウェーブに当たりながら脇をすり抜けて行きます。
水はカーブし始めます。障害物がある反対側の低い方へ水は方向を変えて流れ始めます、今度は対岸に障害物を見つけると同じようにまた流れは方向を変えます。
水は蛇行しながら障害物を避けて低い方、低い方を探して流れ続けます。
②本流
上流から下流に向けて一番強いながれの筋が1本あります。
これを本流と呼び本流は通常蛇行するながれのカーブの外側を流れることが多いです。
流れが強いので川底が掘れて水深も深いことが多く快適にダウンリバーするためには通常本流を漕ぐのがお勧めです。
本流は岩に激突する流れがある
但し、本流の中の外側の流れを漕ぐとカーブでオーバーランして岩に激突することもあるので注意が必要です。
③エディーとエディーライン
次に本流の真ん中に丸い岩があった場合。流れは岩にぶつかりクッションウェーブを作ります。
後からの流れはクッションウェーブの脇を左右に分かれて流れます。
岩の下流側は水が遮られるので少し水面が下がって、そこの巻き込んで入る水の流れが出来ます。
「エディー」です。エディーと岩の両脇から流れる強い流れの境目にはエディーラインという小さな渦の列が出来ます。
水は粘り気があるので、強い流れとエディー、強い流れと障害物など境目で影響し合うと「渦を作ったり」「盛り上がったり」と様々な現象を起こします。
慣れてくると川岸の様子や岩を見ただけで川の流れが大体読めるようになりますよ。
ダウンリバー全10回
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