ダウンリバー③(川の流れを読む)
▼目次
①スカウティング
ダウンリバーしながら前方の岩の配置や川岸の蛇行具合から川の流れを瞬時に判断するのには多くの経験が必要です。
さほど難易度の高くない川の場合は下りながら流れを読むことが出来ますが、岩と岩の間で急激にカーブしている流れなどは漕ぎながら前方の流れを判断出来ません。
そのような場合は一度岩の上などに上がって流れの様子を見てルートを決めることがあります。
これを「スカウティング」と呼びます。
勇気だけで急流に飛び込んだら前方の岩陰に非常に危険な障害物があったなんていうことになったらシャレになりません。
初めて下る川や増水の後に初めて下る場合は慎重にスカウティングして下さい。
②ラインを決める
川の流れが読めたらどのルート(ライン)を通って下るかを判断します。
安全なラインが見極められたらラインをトレースして下ります。
この時、カヤックの向きがラインと同じ向きだと必ず落とされてラインを外してしまいます。
カヤックは流れの力と漕ぐ力が合わさった方向に進むことは「フェリーグライド」で説明させて頂きましたが、ダウンリバーの時も常にこの意識を持つ必要があります。
③フェリーアングルを考える
下の図をご参照下さい。岩と岩の間をすり抜けるような場所ではカヤックの向きを変える時は素早く変えて、流れに対して一定の角度をキープしてフェリーグライドする時間が長くなると想定通りのラインで漕げるようになります。
ダウンリバー全10回
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